ハムスターの寒さ対策をDIY【ヒーター「暖突」設置方法とその効果】

ハムスター

今回はハムスターの寒さ対策として行ったハムスター小屋へのヒーター「暖突」の取り付け方と、取り付けたヒーター「暖突」の効果を紹介します。

初心者にもわかりやすく解説しますので、最後まで読んでいただけると幸いです。

今年も寒い冬がやって来ました。

ペットを飼っている人たちにとって、ペットの防寒対策はとても大切なことです。

我が家では長年ハムスターを飼っておりますが、品種にもよりますが、基本的に寒さに弱く、10度近くの低温になると、擬似冬眠状態になってしまうことがあります。

冬眠だから大丈夫と思っていましたが、実はあまりハムスターにとってはよくないもので体の負担が大きいそうです。

これまではハムスターの冬眠を回避すべく、常にエアコンをつけていましたが、電気代が高額になってしまっていました。

24時間常にエアコンをつけているわけですから、毎月数万円の電気代がかかっていました。

1ヶ月の電気代の金額は、ハムスターの購入金額の10倍近く。。。

そういった経緯もあり、長年、手をつけていなかったハムスターの寒さ対策を徹底的にやって、電気代の大幅削減にトライしました。

結論から言うと金額にして約1万円くらいは毎月電気代が安くなった気がします。(過去の電気代が分からないのであくまで感覚的な数字です。)

面白い検証を見つけましたので紹介しておきます。参考にしてください。

ダイキンが冬のエアコンのつけっぱなし検証をしています。この検証によりますと、冬つけっぱなしだと、エアコン1機の1日あたりの電気代が343円となっていますので1ヶ月で1万円弱は電気代がかかることになります。

ただし、エアコンのパワーや設定温度、外気温度、家自体の断熱性能によってもエアコンの消費電力は大きく影響するので、家庭によって実際にかかる電気代は違います。

前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、早速、取り付けから解説をしていきます。

材料は、『暖突』というヒーターとサーモスタットです。

材料の準備について説明します。

前提として既に使っているハムスターの小屋についてはある程度の断熱性があります。

ハムスターの小屋はDIYで自作したオリジナルのもので、木とアクリル板とポリカーボネートを材料として作っています。密封性も結構良いので断熱性は高いと思います。

さらに、すでに1つヒーターを入れていますが、局所的にしか暖かくならず、あんまり効果はないです。

既に使っているものは、「リバーシブルヒーター」というものです。ペットショップで2000円くらいで購入した商品です。

冬は小屋の中がかなり冷え込みます。小屋の中に温湿度計を設置しているのですが、エアコンなどの暖房器具を使っていないと小屋内の温度が下がってしまいます。

今回は、既に使っているリバーシブルヒーターに加えて、「暖突 Sサイズ(みどり商会)」を設置することにしました。

また、『暖突』は温度センサーや自動温度調整機能が付いていないので、サーモスタット(温度を測定して、設定した温度に達した時にスイッチを電源をオンオフできる装置)も設置しました。

サーモスタットは「ジェックス サーモスタット NX003N」を使用することにしました。

暖突ですが、一応、対象は爬虫類となっています。パッケージにかめ、蛇、トカゲのイラストが描いてあります。爬虫類の方が温度にはシビアですので、ヒーターのパワーはハムスター用のヒーターより高いです。

Amazonのレビューを見ると、ゲージで飼っている鳥にも使っている方がいました。ゲージの鳥かごは基本的に風が通通ですので、かなり期待ができると思い、本商品を購入しました。

暖突のパッケージの表面です。亀、トカゲ、へびのイラストがあります。イラストから推察するに爬虫類を対象としたヒーターです。
パッケージの裏面です。ヒーターの表面はかなり熱くなると書いてありますが、表面を触ってみても103度もない感じで、あったかいと感じるくらいです。

暖突のサイズはSサイズとMサイズが販売されています。商品の概要をまとめました。

暖突の商品概要

みどり商会 輻射型遠赤外線上部用ヒーター 「暖突」

みどり商会 輻射型遠赤外線上部用ヒーター 「暖突(だんとつ)」は、ライトに巻き付きヤケドの恐れがあるヘビやトカゲのためのヒーターです。
上部から強力に下方にワイド暖房が広がります。 局部的ではなくケージ全体の暖かさを保ちます。
直接的な熱の放射ではなく、やわらかく優しい暖かさを届けます。
(他の生物も暖かい空気を吸って代謝するため、ケージ全体を暖める必要があります。)
霧吹きができますので、湿度が必要な生物にも最適です。
保温球の約1/3の消費電力で同等性能が得られます。

Sサイズ:45cm水槽程が適当 13W /サイズ:厚さ2.1×幅19.1×奥行き14.1cm

Mサイズ:60cm水槽程が適当 32W /サイズ:厚さ2.1×幅25.4×奥行き20.4cm

電気代は、Sサイズ(13W)で24時間1ヶ月使用した場合(1kW=19円換算)177円です。

本体の写真です。黒い不織布のところが熱くなります。思ったより厚みがあり、しっかりとした作りです。

商品概要にあるように、遠赤外線のヒーターなので、ヒーターから離れていてもほんのり暖かいです。電気代も月177円とかなり安く抑えられるので、かなり期待できます。

ヒーター(暖突)は小屋全体を温めるために、小屋の天井に設置しました。

取り付けは、暖突の付属にネジが4本入っていました。暖突の裏面の小さな穴が4つあり、そこがネジ穴です。今回、暖突を取り付ける予定のふたは、木製で厚みがあり、付属のネジでは取り付けることができないので、ホームセンターで長いネジを買ってきて取り付けることにしました。ホームセンターはいろんな種類のネジが売っているので、行ってみれば大体欲しいネジが見つかります。

付属品のネジと座金です。今回は蓋の厚みがあったので、ネジは使わず、もっと長いネジを購入して使いました。座金はそのまま付属品を活用。親切に簡易的なドライバーもついていました。
本体の裏面です。四隅に小さい穴がありますが、これらがネジ穴です。中央の汚れは指紋です。汚い写真ですみません。

ネジはホームセンターのネジコーナーで4本の長めのネジを購入してきました。1本6円ということで税込26円で購入できました。座金は付属品のものをそのまま使うことにしました。

木製の天井のふたにネジが通る穴をドリルで4箇所あけて、ネジを通してヒーターを天井のふたの裏に固定します。座金があるので穴はネジの径よりも大きめの穴をあけました。

木の蓋を開けた写真です。天井の蓋の裏に設置しました。ネジでガッチリ固定
木の蓋を上から見た写真です。ネジを蓋を貫通させて、暖突を固定しています。

サーモスタットも同様に小屋に固定して、温度センサーを小屋の中に固定します。最後に、サーモスタットとヒーターを接続して取り付け完了です。設定温度は、ハムスターの適温が20〜26度なので、22度に設定しました。22度を下回るとヒーター作動、22度を上回るとヒーター停止となり、こんな仕組みで、大体22度位に保たれます。(保たれるはずです)

ヒーター(暖突)の効果を確かめた結果、ばっちり温度キープできました。

部屋の温度と小屋の中の温度を測定して、ヒーターで小屋の中がしっかり温められるかを確認しました。

ちなみに繰り返しになりますが、小屋の中のヒーターは今回設置した暖突と以前から設置しているリバーシブルヒーターの両方を使用しています。

リバーシブルヒーターのみでは、冬場は、ガンガン小屋の中の温度が下がっていたので、今回暖突を設置したことで、温度が維持できれば、暖突の効果があったと言えます。

結果を下の表にまとめました。設定温度22度以外も色々と試してみました。

ヒーターの設定温度部屋の温度
(ハムスター小屋の外の温度)
ハムスターの小屋の中の温度
221521
201819
251925
暖突とリバーシブルヒーターの両方を併用した結果です。

数回検証したところ、しっかり設定温度付近で小屋の中の温度が維持されていました。

設定温度の方が、小屋の中の温度より高いのは、温度計を小屋の窓にくっつけて設置しているので、外気の影響もあるのかなと思います。いずれにせよ、小屋の中の温度をしっかり維持できているようです。

極寒の状況での実験はしていないので、今後、もっと寒い季節がきたら、検証したいと思います。

追記(令和4年1月12日)

厳冬の季節になり、暖房をつけていないと部屋の温度が5℃近くまで下がることが増えました。

残念な結果ですが、極寒状況下(10℃以下)では、今回紹介した『暖突』とリバーシブルヒーターの熱源だけではハムスター小屋の温度を維持できませんでした。

そこで新たに断熱カバーを自作し、使用することで、極寒状況(5℃まで検証済み)でも小屋内の温度を維持することに成功しました。

詳細を記事にしていますので興味のある方は合わせてご覧下さい。記事はこちらです。

まとめ

今回は、ハムスターの寒さ対策として暖突というヒーターを設置しました。

効果もしっかり確認できましたので非常に満足です。長年ハムスターを飼ってきて、色々なヒーターを使いましたが、ようやく満足のいくヒーターに巡り会えたなと思えました。小屋全体が温まるとても良いヒーターですので、ぜひ使ってみて下さい。


他にもこれまでやったDIYなどの記事も書いています。興味のある方はぜひご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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