毛筆書写技能検定3級に合格しました【次に繋げるための反省点まとめ】

毛筆書写技能検定

毛筆書写技能検定3級に合格しました。素直に嬉しいです。11月14日に受験して、12月7日に検定合格の通知を受け取りました。下の写真が日本書写技能検定協会から届いた封筒と合格証書です。

日本書写技能検定協会から届いた封筒
封筒の中に同封されていた合格証書

書道を習ったことがない私が1ヶ月間の期間で練習して無事に合格することができました。初めはこんな初心者がトライしても無理だと思っていましたが、やってみればなんとかなるものですね。毛筆書写技能検定の最終目標は2級と設定していますので、引き続き、練習を継続していこうと思います。

合格はしたものの、反省点がいくつかあるので、皆様にも共有したいと思います。

反省点① 半紙をケチるな

お恥ずかしい話ですが、半紙をケチるなというのが一つ目の反省点です。これが私の一番の失敗であり最大の反省点です。

今回、奇跡的に合格しましたが、結果を受け取るまでは、正直言って落ちていると思っていました。なぜかというと半紙をケチって練習していたからです。

どういうことかと申しますと、練習で安い半紙で練習していたのですが、本番は質の良い、値段お高めの半紙が回答用紙だったのです。

練習で使用していた半紙は、機械すきの和紙で、表面がツルツルなんです。なので、筆で文字を書いた時に、筆の滑りがものすごく良いですし、墨もあまり紙に吸収されることがないので、にじみにくいし、筆の墨が足りなくなることもあまりありませんでした。

しかしながら本番は、全く質の違った半紙が出てきたのです。これはおそらく手すきの半紙でして、手間暇かけて作った半紙なのです。この半紙は表面が若干ザラザラしており、墨の吸収も良いので、ゆっくり文字を書いていると墨を吸いすぎて文字がにじんでしまうのです。さらには筆の滑りがものすごく悪い。いつもツルツルで練習していたので、筆の引っかかり感がものすごくありました。

さらにさらに、墨切れを起こしてスカスカの文字になったりしたのです。そういうことが理由で、今回の検定試験は落ちていると確信していたのです。

奇跡的に今回は合格をいただきましたが、次回はこういうことがないように、半紙をケチらずに高級半紙で練習をやりたいと思います。

参考/半紙の値段の比較

機械すきの半紙と手すきの半紙の値段の比較をしてみました。検索はAmazonを使いました。

機械すきの半紙 100枚で400〜500円(1枚あたり4〜5円)

手すきの半紙 100枚で1500〜2000円(1枚あたり15〜20円)

機械すきと手すきでは、1枚あたり3〜4倍の値段の差がある。

反省点② 公式テキストで勉強する

毛筆書写技能検定のための公式テキストがあります。このテキストは検定を主催している日本書写技能検定協会が出版している公式テキストです。テキストを買うならこれ一択です。

本の中身は、試験の概要、出題例などが掲載されています。検定は理論問題(問題を解いてマークシートに回答するもの)と実技問題(半紙などに毛筆書写して作品を提出するもの)の二つがあります。その理論問題の対策に公式テキストを使うべきです。

私は、理論問題の過去問を確認した結果、勉強すべき内容は、①部首を覚える、②筆順を覚える、の二つのみでよいという結論に至りました。小学生の時に習うようなないようですので、すっかり忘れてしまっていました。大人で3級を受験するのであれば、ほとんどの方は、部首と筆順だけ抑えていれば、他の問題は普通に解けると思います。

ここからが私の反省点です。検定試験に向けて部首を必死に暗記しました。部首って結構な数あるんです。

部首の名前を問う問題がよく出るので、部首とその名前を暗記していました。その部首を私はウェブで検索してノートに書き出して暗記していたのですが、実は、一つの部首の呼び方(名前)ってたくさんあるんです。

私はそれに気づいたのは試験本番中でした。完全に手遅れですね。

部首の名前を選択肢から選ぶ形式の問題だったのですが、部首の名前が選択肢にないんです。本番中に失敗したなぁとがっくりしました。

試験が終わって、公式テキストをパラパラめくっていると、テキストの最後の方の付録に部首一覧のページがありまして、そこには、試験で出題された部首の名前がしっかり記載されていました。こういうこともありますので、特に理論問題の勉強は公式テキストを使うことを強くお勧めします。

反省点③ 試験予行をやる

毛筆書写技能検定の過去問を使って、試験時間を測って、努めて本番と同じような環境を作ってから、試験予行をしてください。絶対に役に立ちます。

私は、試験本番に、①時間配分、②道具、で失敗しました。

①の時間配分では、検定試験は本当に時間がないんです。3級は70分ですが、その時間内に理論問題と実技問題を終わらせないといけないので結構大変です。試験予行をやって試験時間を体感しておくと本番は気持ちに余裕を持って臨むことができるはずです。

次に②の道具についてです。この道具に関しては、本当に初歩的なことで、書道を習ったこともなく独学で勉強した私のような人だけが、おかすような失敗かも知れませんが、吸い取り紙」と「作品を綴じる冊子(新聞紙を数枚重ねてホッチキスで止めたもの)」なるものを持って行っていませんでした。机は狭いし、出来上がった作品を重ねると、乾き切っていない墨が他の作品に写ってしまうので、試験中は大変でした。恥ずかしながらフーフーして乾かしていました。

周りの人はちゃんと持ってきている人が多かったと思います。独学で勉強した人にありがちなことかも知れませんので、気をつけてください。

このようなことを事前に知るために、試験予行は非常に大切だと思いますので、努めてやるようにして下さい。


今回は、3級合格のご報告と試験の反省点について解説しました。次は準2級合格を目指して引き続き頑張っていこうと思います。今後も最終目標の2級合格までの道のりを体験を踏まえて詳細に発信していきたいと思います。

本サイトでは、毛筆書写技能検定の体験を踏まえた様々な教訓を発信しています。毛筆書写技能検定試験を考えている方、これから練習を始める方、本番を控えた方に参考になると思いますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。

参考にして下さい/毛筆書写技能検定関連記事

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました