毛筆書写技能検定とは(検定の概要と用途を中心に解説)

毛筆書写技能検定

今回は、毛筆書写技能検定をご紹介します。特に検定の概要と資格の活用を重視して、ご紹介します。

主に検定を受験するか迷っている方、検定についてもっと知りたい方を対象として記事を書いています。

最後までご一読いただけますと幸いです。

はかせ
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この記事は次のような人におすすめじゃ

●資格にチャレンジしようと思っている人
●何の資格を受験するか迷っている人
●毛筆書写技能検定について知りたい人

ロボ
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この記事を読むと次のような疑問が解決できるヨ

●毛筆書写技能検定とはどんな検定か知りたい。
●どのようなことに役に立つのか知りたい。

毛筆書写技能検定について

毛筆書写技能検定は、名前の通り、毛筆で文字を書く技能を検定する試験です。筆で字を書く腕前を試すことができます。

毛筆書写技能検定について説明します。

概要

書写技能検定は、「硬筆書写技能検定」と「毛筆書写技能検定」の2種類で構成されており、財団法人日本書写技能検定協会が主催する書写の技能検定です。

我が国で唯一の文部科学省が後援する書写検定です。検定試験は年に3回開催され、硬筆と毛筆は同じ日に実施されます。

検定は全国各地の指定された会場で受験することができます。

毛筆書写技能検定は、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級、6級があり、6級を除いて、実技試験と理論試験を受ける必要があります。

6級は実技試験のみです。漢字を楷書および行書で書くほか、高い級になると、行書を簡略化した「草書」で書く能力も必要です。

各級の対象とするレベルを下の表にまとめました。

対象とするレベル
小学校1年生から3年生くらいまでの低学年程度
硬筆書写のもっとも初歩的技術及び知識をもって書くことができる。
小学校3年生以上程度
硬筆書写の初歩的な技術及び知識をもって書くことができる。
中学生・高校生程度
硬筆書写の基礎的技術及び知識をもって書くことができる。
中学生・高校生程度
硬筆書写一般の技術及び知識をもって書くことができる。
準2高校生・大学生・一般社会人程度
硬筆書写のやや専門的な技術及び知識をもって書くことができる。
高校生・大学生・一般社会人程度
硬筆書写の専門的技術及び知識をもって書くことができる。
準1高校生・大学生・一般社会人程度
硬筆書写のより専門的な技術及び知識をもって書くことができる。
大学生・一般社会人程度
硬筆書写の高度な専門技術及び知識をもって書くことができる。
引用:硬筆・毛筆の書写技能検定について

難易度

毛筆書写技能検定の難易度は、級によって大きく開きがあります。

最近の合格率は、大体の数字ですが、1級10%、準1級20%、2級60%、準2級60%、3級80%です。

成人の初心者が練習して最初に受験する級は、4級もしくは3級あたりが多いです。

3級や4級を取得した方が、練習を積み重ねて更に上位の級にチャレンジすることを考えると、1級や準1級は受験者のレベルは相当高く、その受験者の中での合格率が10〜20%なのでかなり難易度が高いと言えます。

1級や準1級は指導者を目指す方、書道教室を開業しようとする方、向けの級なので、一般的な成人の方であれば、2級まで取得すれば十分です。

歴史

書写検定の歴史は1974年(昭和49年)までにさかのぼります。

当時は毛筆書写技能検定という名称ではなく、書道検定という名称でした。

1990年(平成2年)に現在の毛筆書写技能検定の名称に変更されています。

準1級と5級が平成18年に追加され、さらに準2級と6級が平成30年に追加されました。

どのようなことに役に立つのか

書道の指導者として自立できる

1級に合格すると、協会から指導者証と認定書が交付されます。

これらは優秀な書道の指導者の証明書で、社会的に公式に指導者としての地位を確立することができます。

書道教室を開業することも可能ですので、書道の先生として自立することができます。

また、将来の多様な働き方が求められる社会において、働き方の選択肢の一つになります。

入試試験で有利になる

大学、高校などの学校の入試の際に、有利になる場合があります。

入試で、書写技能検定の合格級を持つ受験者に加点する学校もあり、入試試験において有利になります。

入試の際にどのように優遇・評価されるかは学校によって異なります。

入試の際に優遇を実施している学校を知りたい方は、こちらのページをご確認ください。

高校入試の際は、検定の合格級を高校受験時の内申書に記入することができ、高校入試に役に立ちます。

学校の書道の単位として使用できる

大学、高校などの学校での書道の増加単位として使用することができます。

就職で有利になる

日本で唯一、客観的な書道の技能を判定した資格なので、履歴書の資格欄への記載が可能です。

字が上手だということは、特定の業種では有利に働きます。

ビジネスシーンで役に立つ

取引先や顧客にハガキを送ることがあります。

美しい文字で書かれた手紙は、受け取る側に信頼感を与えることができます。

日常生活で役に立つ

冠婚葬祭で、自分の名前などを毛筆できれいに書くことができます。

年賀状などの手紙もきれいな字で書くことができます。

きれいな字で書かれているのを見ると、受け取った側も気持ちが良いものです。

国際交流の場で日本の文化として紹介できる

書道は日本を代表する文化なので、外国の方と交流する国際交流の場で、披露することができます。

外国の方からすれば、実際に毛筆で字をかくところを見る機会は滅多にないので、高く評価されます。

また、毛筆で書いた字の手紙を送ることも喜ばれます。

まとめ

今回は、毛筆書写技能検定の概要とどのように役に立つのかを中心に説明しました。

意外と活躍の場が多い毛筆書写ですので、ぜひご興味ある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

毛筆書写技能検定にチャレンジしてみようかなと思う方、どのように練習すれば良いか知りたい方、試験本番の様子が知りたい方は、毛筆書写技能検定3級の受験体験記を御覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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