毛筆書写技能検定 3級 受験体験記【第2編 試験本番から結果の通知まで】

毛筆書写技能検定

第1編では検定選びから試験直前までについてご紹介しました。今回の第2編では、3級毛筆書写技能検定試験本番から結果の通知までをご紹介します。

特に試験本番での持ち物、試験状況、試験のコツに力を入れて記述しています。初めて毛筆書写技能検定を受験する方にもわかりやすく記述していますので参考にしていただけますと幸いです。

はかせ
はかせ

今回の記事は、次のような人におすすめ

●初めて毛筆書写技能検定を受験する方
●毛筆書写技能検定3級を受験する方
●毛筆書写技能検定本番が不安な方
●毛筆書写技能検定の受験が修了し、結果待ちの方

ロボ
ロボ

次のような疑問を解決します。

●毛筆書写技能検定試験本番に必要な持ち物、不要な持ち物が知りたい。
●試験本番の状況が知りたい。
●試験のコツが知りたい。
●試験結果はどのように通知されるのかが知りたい。

毛筆書写技能検定試験本番当日の持ち物

本番に持っていく持ち物、必要ない物、あれば便利なものをまとめました。

毛筆書写技能検定の受験票に書いてある持ち物

毛筆書写技能検定の受験票に記載されている携行品をそのまま書きますと、

  • すずり
  • 墨(すってきてもよい)
  • 筆(大・中・小筆、かな筆)
  • 下敷き(無地と限定しない)
  • 文鎮
  • ものさし
  • 鉛筆(HB以上のもの)
  • 消しゴム
  • ボールペン
  • (1級のみナイフ、赤の油性または耐水性顔料のマーカー)

となっています。

この携行品は、受験する級に関係なく記載が同じですので、級によっては使用しない物が含まれています。受験票はもちろん持って行ってください。

受験票は3級以下(3級、準2級、2級、準1級、1級)を受験する方は本人確認のために、写真を受験票に貼付する必要があります。忘れないようにしてください。また、試験会場で本人確認がありますので、身分証明書(運転免許証、学生証など)を持参するようにして下さい。

参考 / 証明写真アプリについて

証明写真は、スマホのアプリで作成して、コンビニでプリントアウトすることができます。便利かつ安価に証明写真を作成できますのでぜひ使ってみて下さい。リンク先:証明写真アプリ

3級の場合ですと、中筆、かな筆、ものさし、ボールペンは使用しませんでした。

墨はすってきてもよいとなっておりますが、墨をするための時間は与えられないので、墨を試験会場でする予定の方は、早めに会場に行く必要があります。試験始まって墨をすると時間が勿体無いです。

持ち込んで良い物と持ち込んではいけない物

持ち込んで良い物は、音が出ない腕時計、携帯電話、スマホ、タブレットとなっています。

その他、これはどこにも記載がなく、会場で言われたのですが、半紙を1枚のみ試験の時に使うことができます。ただし、この1枚の半紙に字を練習することは禁止ですので、墨を吸い取ったり、筆をならしたりするときに使用することになります。

持ち込んではいけない物は、特段、指示等はありませんでした。

あれば便利なもの

特段、持ち込みを禁止されている物はないので、次にあげる物はあった方がより快適に受験できます。

  • 墨吸い取り紙
  • ティッシュ
  • 作品を綴じる冊子(半紙サイズの新聞紙を数枚ホッチキスで閉じたもので十分)

毛筆書写技能検定試験本番の状況

試験本番の会場、配布物、試験時間など試験の状況をイメージできるように詳細に紹介します。

机の広さ

試験会場は当然のことですが、全国にたくさんありますので、会場ごとに試験の環境は違います。今回、受験した会場のことになりますので、あくまで参考になります。

机の広さは、作品を並べたりする関係上、重要なことです。受験者に割り当てられる机の広さは、最大3人使用の長机サイズでした。よく学校で見るサイズの大きさの長机です。主催者側もある程度のスペースを提供できるように配慮しているようです。

配布されるもの

3級受験で、試験当日に配布されるものは次の通りです。

  • 問題用紙
  • マークシート用紙(理論問題の回答を行うためのシート)
  • 手刷りの半紙 12枚

受け取ったら、枚数を確認しましょう。特に半紙の数はしっかり数えて下さい。試験が開始した後に、ないことに気付いて要望しても追加では配布されないようですので注意して下さい。

また、試験終了後は、提出する作品に合わせて、失敗した作品、使わなかった半紙の全てを回収されて枚数を確認されますので、最初の枚数確認は大切です。

配布物が配布されたら、記名するように指示があります。半紙1枚1枚にまで受験番号などを鉛筆で記入します。

試験時間

試験時間は級によって異なりますので、公式HPの受験案内から確認して下さい。3級は70分です。この時間は、理論問題と実技問題それぞれに時間制限があるわけではなく、合わせて70分です。

毛筆書写技能検定試験のコツ

試験のコツを3つ紹介します。

先に理論問題を解く

理論問題と実技問題がありますが、まずは理論問題を先に解きましょう。心のゆとりが全く違います。

本番は緊張していますので、多少なりとも手が震えます。先に理論問題のマークシート埋めからやっていくことで徐々に緊張もほぐれてきます。

また、理論問題は、考えすぎて時間を浪費することは避けましょう。わからない問題はさっさと飛ばして、わかる問題を短時間で解いていきましょう。

理論問題を早く終わらせて、実技問題に時間の余裕を与えることができるかが攻略の鍵になります。

実技問題はとりあえず全ての問題を解く

理論問題が終わり、実技問題に取り掛かりますが、まずは出来が悪い作品ができたとしても、一通り全ての実技問題を解いてみましょう。上手下手問わず、作品を一通り仕上げるということが重要です。

半紙には枚数制限があります。3級では12枚です。これ以上の半紙は配布されません。一番避けないといけない失敗は、最初の問題に半紙を使いすぎて、後の問題に使える半紙がなくなってしまうという事態です。

作品を一通り仕上げることで最悪の事態を避けることができますし、心の余裕もできます。

出来がイマイチの作品を再び書いて完成度を高める

最後は、一通り作った作品を見比べて、どれを書き直すか決めて、あまりの半紙を上手に使って行って下さい。

半紙は6問題で12枚と1問題あたり2枚の目安となっていますが、どの問題に何枚使用して良いなどの制限はありません。例えば、1問目に5枚使っても全く問題ありません。

どのような試験もそうですが、試験本番で最高のパフォーマンスを発揮するのはなかなか難しいです。いかに良い状態に近づけるかを意識して完成度を高めていきましょう。

採点は各作品の合計点となりますので、最高に上手い1作品を作るよりも、全体的にそれなりに上手い状態にした方が高得点が狙えます

毛筆書写技能検定試験の結果の通知

毛筆書写技能検定試験が終わったら、試験結果を待つのみです。

公式HPでは、合否の通知と通知の要領について、試験日から約1ヶ月前後で受験者本人に合否通知書を送付すると記載がありました。

私が受験した時は、受験日から23日後に届きました。

合格した場合は、大きい封筒に厚紙入りで合格証書(いわゆる賞状)と合否通知書(合否の結果が書かれた紙)が届きます。一方で、不合格の場合は、小さい封筒で合否通知書が届きます。

合否の結果は、封筒のサイズでわかるという事ですね。

合格した場合は、有料で「合格証明書」と「合格証明カード」を交付できるようですので、必要な方は申請する必要があります。合格証明書は受験や就職の際に合格の証明として提出が求められることがあります。

まとめ

今回は、3級毛筆書写技能検定の試験本番から結果の通知までを詳細に解説しました。

今回の記事で、特に強調しておきたいことは、持ち込みが禁止されていない道具で、役に立ちそうな道具は、しっかり持ち込んで活用しようということと、試験時間は思った以上に短いので気持ちの余裕を作るために一通り解いてしまうということです。

これから受験される方に少しでも参考になるとありがたいです。

本サイトでは、他にも毛筆書写技能検定受験の体験談などの記事を投稿しています。受験を考えている方、これから受験する方、本番が不安な方などに特におすすめの記事となっておりますので、ぜひご覧いただけますと参考になると思います。おすすめの記事のリンクを下に貼っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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