毎日を過ごす上で意識していることがあります。それは脳内ホルモンです。
人間の気分、感情、やる気の心情面に大きく影響を与えているのが脳内ホルモンです。
脳内ホルモンを上手くコントロールすることは、人のメンタルをコントロールすることに繋がり、最終的には人生をコントロールすることに繋がってきます。
最近の研究では、うつ病に脳内ホルモンであるセロトニンなどの分泌量が関わっている可能性が指摘されています。
このようなことを感じることはありませんか?マッチョな人は豪快で声が大きくいつも元気。走ることが趣味の人はいつも活発。これは体力があるからだけではなく、性格的な側面が大きく関わっており、まさに脳内ホルモンが大きく関わっています。
実際に、脳内ホルモンについて勉強して、色々と実践しておりますが、おかげさまで非常に生き生きとした毎日を過ごさせていただいております。
今回は、人のメンタルに関わる脳内ホルモン、それらの脳内ホルモンの分泌を増やす方法、日々の生活への取り込み方についてご紹介します。
人のメンタルに関わる脳内ホルモン
人の脳内ホルモンは100種類以上あると言われておりますが、その中でも人のメンタルに大きく関係すると言われている脳内ホルモンについてご紹介します。
セロトニン
一つ目はセロトニンです。
セロトニンはうつ病の発症に関わっていると言われる脳内ホルモンで、精神を安定させる働きがあります。
セロトニンが不足すると、イライラしたり、無気力になったり、不安に襲われたりと多くのメンタル面の症状が起こってきます。
オキシトシン
二つ目はオキシトシンです。
オキシトシンは安らぎを与えるホルモンであり、幸福感を高めたり、社交性を高めたり、恐怖心を和らげたりしてくれます。
ドーパミン
三つ目はドーパミンです。
やる気ホルモンと言われている脳内ホルモンです。
やる気、幸福感、達成感、感動などをもたらしてくれます。
その他、ドーパミンは、学習能力、作業効率向上の効果もあるとされますが、
中毒性もあり、飲酒、ギャンブルなどの依存症の原因にもなります。
エンドルフィン
四つ目はエンドルフィンです。
痛みやストレス負荷に対して鎮痛、耐ストレスの効果をもたらしてくれます。
また、気分の高揚感、満足感を与えてくれます。
エンドルフィンが引き起こす代表的な状態がランナーズハイです。
テストステロン
五つ目はテストステロンです。
男性ホルモンと言われる脳内ホルモンで、大胆さ、決断力、闘争心、チャレンジ精神などを向上させてくれます。
バイタリティの源はまさにテストステロンと言えます。
またテストステロンは、筋肉を増やし、体脂肪を減らす効果ももたらしてくれます。
脳内ホルモンの分泌を増やす方法
人のメンタルに影響を与える脳内ホルモンを5つ紹介しましたが、分泌量を増やすために具体的にどのような行動をすれば良いかについて、これまでの研究によって明らかになってきています。
セロトニン
セロトニンの分泌の鍵を握るのは日光です。
また一定のリズムで行う運動、例えばウォーキングやランニングでも分泌を促すことができます。
日中に太陽光を沢山浴びながらウォーキングすることはとても効果的です。
笑顔になることでもセロトニンは分泌されます。『楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔を作るから楽しくなる』どこかで聞いた良い名言です。
セロトニン生成の原料物質はトリプトファンというアミノ酸ですが、トリプトファンは体内で生成されないアミノ酸であるため、食事から摂取する必要があります。
トリプトファンは、大豆製品(豆腐、納豆など)、乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)を食べることで摂取することができます。
オキシトシン
オキシトシンは、母親と赤ちゃんのスキンシップで多く分泌されることがわかっています。
このようにオキシトシンは好意を持つ人とのスキンシップによって分泌されます。
さらに家族、友人、ペットとの触れ合いや会話などによっても分泌を促すことができますし、思いやりの心をもってボランティアしたり、プレゼントしたり、人助けしたりすることによっても分泌を促すことができます。
ドーパミン
ドーパミンは目標を達成したとき、大当たりしたときなどに分泌されます。また飲酒や喫煙もドーパミンの分泌を促します。
ドーパミンには耐性ができてしまうので、より多くのドーパミンの分泌を求めるようになってしまうという特性もあります。これが中毒の原因になってしまいます。
従って、ドーパミンとは上手く付き合っていく必要があります。
仕事でTO DOリストを作って一つずつこなしていくと高いモチベーションを維持しながら仕事ができるというのもドーパミンの効果によるものです。
ドーパミンの原料はチロシンというアミノ酸であり、乳製品のカゼインというタンパク質から摂取することができます。
エンドルフィン
エンドルフィンは、高いモチベーションの状態のとき、褒められたとき、笑っているとき、ときめいているときなどに分泌されます。
また入浴もエンドルフィンの分泌を促すことができます。
テストステロン
テストステロンの分泌のためには、筋力トレーニングが最も効果的です。
軽い負荷ではなく、重い負荷で小数回こなすウエイトトレーニングの方がテストステロンの分泌を促すことができます。
逆に食事制限などのダイエットは分泌の低下に繋がり、ストレスや肥満でも分泌量が減ってしまいます。
バイタリティが必要な時こそ、筋トレです。落ち込む時間があったら筋トレした方が早く解決できるでしょう。
日々の生活への取り込み方の例
メンタルに影響を与える代表的な脳内ホルモンとその分泌を促す方法をご紹介してきましたが、いずれの脳内ホルモンでも分泌を促すことで、毎日が活気あるものになりそうな気がしてきたと思います。
そして、ちょっとしたことではへこたれない強いメンタルも脳内ホルモンで獲得することができます。
では、実際に日常でどのような行動を意識すればこれらの効果的な脳内ホルモンをフルに分泌させることができるのか、意識するだけでいますぐ実行できる行動の一例をご紹介します。
- 仕事で失敗したり、嫌なことがあったら、筋トレする。
- 徒歩通勤の時、ひなたを歩く。
- 乳製品、大豆製品を食事に取り入れる。
- いつも意識してニコニコする。
- 家族にマッサージしてあげる。
- みんなにちょっとしたものでも良いのでプレゼントする。飴あげるとか。
- ペットをよしよしする。
このようにちょっとした意識で脳内ホルモンを効率的に分泌させることができます。ぜひ日常生活に取り入れてみてください。きっと毎日が違ったものになるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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